case 00

このポートフォリオサイト

自主制作読み手の分析2026年8〜9月

いま見ていただいているこのサイト自体を、1件目の事例にしました。どうやって作ったかを見せる場所が他に無かったためです。読み手はいま現物を見ているので、いちばん確かめやすい実例になります。

職業訓練中に制作しています。

担当
企画・構成・実装のすべて
期間
2026年8月19日〜9月
作り
HTML / CSS / JavaScript
構成
全14ページ(トップ/制作実績/作品詳細2/工程6/事例4)
01

課題

手持ちの素材が多すぎることが、いちばんの問題でした。公開したWebサイトが51本、バナーが12点、ほかに自分で作った業務アプリがあります。

全部載せると「作れる人」に見えて、「任せられる人」には見えません。私が希望しているのはディレクションの仕事なので、点数を並べるほど目的から遠ざかります。素材を足すことではなく、絞ることと、選んだ理由を書くことが今回の仕事だと考えました。

02

ターゲット分析

読み手を3者に分けました。知りたいことが違うので、1つの並びで全員を満足させることはできません。優先順位を決める必要がありました。

読み手知りたいこと優先
作り方を見る読み手工程を順番どおりに進めたか。判断の理由が書いてあるか2
制作会社の採用担当一連の工程を通せるか。人に任せられるか1
将来のクライアント自分の困りごとを分かってもらえるか3
調べた材料
  • 同じ読み手に向けた既存のポートフォリオを実測した 1ページ完結の縦スクロール型で、掲載作品は4点だけ。ABOUT → WORKS → CAREER → STRENGTHS → CONTACT の並び。前職の経験を「顧客視点での課題解決」という1本の軸に通していた
  • ディレクター職の募集要項に並ぶ言葉を見た 求められているのは制作物の点数ではなく、進行管理・要件の整理・品質の担保
  • 自分の手持ちを数えた サイト51本のうち24本は案件応募のために作ったモックで、実案件は多くない
調べた結果、決めたこと
決めた
点数で競わない。少数を深く見せる。掲載する事例は4件に絞る
決めた
本編は作品ではなく進め方(工程)にする。作品の一覧は別ページに逃がし、「どの工程ができる人か」が先に伝わる並びにする
決めた
優先する読み手は制作会社の採用担当。作り方を見る読み手が見る項目(スキル・自己PR・作品)は、その並びの中に収める
根拠
既存のポートフォリオも募集要項も、評価しているのは点数ではなく1件の進め方だったため
03

設計

決めたこと

  • トップ1ページ(5ブロック)+制作実績1ページ+作品詳細2ページ+工程6ページ+事例4ページ
  • 工程6本を同じ型で書く(意識していること/できること/AIとの分担/作ったもの/前職での経験)
  • 事例4件を同じ型(6ブロック)で書く

見送ったこと

  • 作品ギャラリーの作り込み(点数の証明は数字と一覧にとどめる)
  • このサイトのための新しい制作物。これまで作ったものを組み直す
  • 本文に足す装飾写真。情報を運ぶ図(線画アイコン)と現物のスクリーンショットだけを使う

進め方を本編にすると決めたので、前職の経験も工程ごとに分けて、各工程ページの中に置きました。ディレクションの募集でいちばん見られる部分であり、前職のプロジェクトリーダー10年が直接あたるところだからです。ただし前職の案件は守秘に関わるため、社名・案件名・規模・体制の人数は書いていません。

04

進め方

順番を先に決めて進めました。世界観 → 構成 → レイアウト → デザイン → 実装です。

作った資料役割
方針資料
8月20日
何のために作るのか、何が伝わればいいのかを先に決めた。「作れます」ではなく「任せられます」と伝える、という一行がここで決まった
構成案
8月25日
方針から「並びと作る順」だけを抜き出した作業用の1枚。この資料に沿って実装している

着手前に方針を固めた記録が、そのまま残っています。手戻りを防ぐために、絵を描く前に文章で決め切るのが自分のやり方です。

構成案の冒頭部分。全体の形とトップページの並びを表で決めている
実際の構成案(2026年8月25日版・冒頭部分)。この資料に沿って、いまのサイトを実装しています。
一度で決まらなかったところと、直した経過

いちばん時間がかかったのは「制作の進め方」の見せ方です。作っては見て、直しての繰り返しでした。

気づいたことやったこと
工程の説明が読まれていない
1回目
頭で「多い」と決めず、まず文字数を実測した。工程の節だけで1,336字あった
削り方が1つに決まらない
2回目
絞り方の方向を変えて3案作った(1行に削る321字/現物を並べる417字/開いて読む273字)。並べて比べられる形にしてから選んだ
3案とも決め手に欠ける
3回目
「横一列に並べる・線画アイコンで視覚的に・view more で実物へ・文言は端的に」と条件を出し直し、D案を作った。画面に出る文字は238字(元の18%)
サムネを外すと現物が見えなくなる
D案の副作用
飛び先として工程ページ6本を新設した。カードを軽くしたぶん、現物は工程ページで大きく見せている
工程名が自社用語だった
4回目
制作会社3社と求人媒体3つの言葉を突き合わせ、業界で通じる6つの工程名に揃えた(ヒアリング・要件定義/設計/デザイン/コーディング/テスト/公開・納品)
構成そのものが固まらない
通して
構成モックをv1からv6まで作り直し、そのつど実際の画面で見て決めた。文章で議論せず、見て決められる形にしてから判断している
05

AIとの分担

この事例は、AIとの回し方がいちばん素直に当てはまります。5つを1周として、何周も回しました。

担当やること
1プロセスの指示。何を、どういう順で作るかを決めて渡す
2AI分析。実測・比較・案出し
3確認・承認。この方向で進めてよいかを決める
4AI作成。HTML / CSS と文章のたたき台
5フィードバック。直す・採らないを決めて戻す

上の「直した経過」の6行は、すべてこのループの5番目から出たものです。品質を決めているのは3番と5番で、そこは人が持つと決めています。

採らなかった案
出てきた案
トップページに「AI活用」という独立したセクションを置き、使っている仕組みをまとめて見せる構成
直した後
セクションごと廃止し、各工程ページと各事例の中に下ろした。トップに残したのは2行の脚注だけ
直した理由
「AIも使えます」という宣言では、自分の考えを持って使っているかは伝わらない。工程ごとに「何を渡して、何を自分で決めたか」を並べたほうが早いと判断した
06

結果

いま見ていただいているこのサイトそのものが結果です。公開前に通した検査の結果を載せます。

掲載した事例
4
手持ちの素材から絞った
ページ数
14 ページ
トップ/実績/作品詳細/工程/事例
本文に足した装飾写真
0
写真はヒーローとプロフィールの2枚だけ
リンク切れ
0
機械チェックで確認

図は線画のSVGでその場で描いているため、画像の読み込みは発生しません。表示速度の実測値は、公開後に計測して追記します。